内容
デザイン・コンサルティング会社のIDEOは、これまで多種多様なイノベーション・プロジェクトを成功に導いてきた。その成功の秘密こそ、本稿で解説する「デザイン思考」である。これは、エジソンが電球だけではなく、電力システムを発明し、また「孤高の天才」による個人技ではなく、異分野の協働で開発に当たったように、人間の視点で考え、試行錯誤を繰り返しながら全体最適解を追求し、学際的コラボレーションからイノベーションを創造するアプローチである。それゆえ同社の仕事は、いわゆる製品デザインにとどまらない。カイザー・パーマネンテとのプロセス・イノベーション、バンク・オブ・アメリカとのサービス経験のイノベーションなど、目に見えない無形物までもその対象である。IDEOを率いるティム・ブラウンみずからがその方法論を説く。