本報告は、2003年12月、2004年2月に行った日系企業のASEAN拠点の調査をベースにしている。現在、「中国」を巡るアジア域内分業体制の再編が日系企業の急務となっている。対中国投資が急増する中で、既存のASEAN拠点にどのような位置づけを与えるか、これが問われている。今回の日系企業の調査では、対中国を意識しながら、ASEAN拠点を戦略的に活用する方向性が見て取れた。つまり、中国シフトによる ASEAN拠点撤退ではなく、既存拠点活用に向けて、工場を再生させ、また戦略拠点化することに力点が置かれていた。本