「テセウスの船」をみているとなんだか見たことがあるなーとおもっていたのですが
そう、僕だけがいない街に似ていませんか?
そう思い似ているところを書いて見ました。
テセウスの船は現在毎週日曜日21時より放送されているドラマで
僕だけがいない街は2017年12月に放送があったドラマです。
確かに比べてみると、確かに似ている(笑)
[テセウスの船と僕だけがいない街の考察]
ドラマの「テセウスの船」は今より31年前に起こった小学生連続殺人の犯人とされている、
佐野文吾の冤罪を証明するために、当時まだ生まれていなかった息子の田村心が31年前
の事故現場にタイムスリップして起こるであろう事件を未然に防ぎながら未来を変えて
いくというドラマです。「テセウスの船」の意味は出航した船と戻ってきた船が変わり
果てていたことから、修繕をし元通りになったが出航前の部品はひとつも残っていない
事から同じ船と言えるのか?というところからきています。
ドラマでは過去に行き未然に事件を防ぐことで未来も変わっていきますが、望んでいた未来も望まない未来も変わってしまうところからこの題名なのかなと思います。
時空を超える主人公は過去に行き未来に起こる事件を伝え、自分の存在を示しながら
未来を正しい方向へと事件を防ぎながら変えていきます。
一方、似ていると言われている「僕だけがいない街」ですが、主人公の売れない漫画家
、藤沼悟はアルバイトのビザを配達をしている時に「リバイバル」が発動し事故を防ぐ
ことに成功します。それを聞きつけた母が心配になり一緒に住むことになるが、ある誘
拐事件の目撃をしてしまったことから母親が殺害されてしまいます。それを発見した悟
は「リバイバル」を使い母の殺害を防ぐために過去へと向かいます。リバイバル(再上映)
という能力は悪いことが起きる5分から10分前に同じ事像を繰り返し、悪いことを防ぎ
「プラマイゼロ」の状態を作るという能力ですが、初めは制御できなかったものの強く
念じることで過去へ行けたことから、その部分でこの2つのドラマは似ていると言えます。
相違点はタイムスリップとタイムリープといった過去への行き方の違いが挙げられます。
前者はそのままの肉体・年齢で過去に戻るのに対し、後者は29歳の意識のまま10歳の身体
にリバイバルするという点です。前者は当時にすれば身元もわからない上、事件を防ぐに
しろ色々と制限が出てきますが、反対に後者のリバイバルは見た目は10歳の子供なので回り
からすれば「少し変わった大人」くらいなものでしょうか。少し名探偵コ〇ンの設定と似
てるなと感じました(笑)。ただ、過去に戻って現在の事件を訂正するという点は同じだと
言えます。
[他の共通点]
「テセウスの船」の原作での舞台が北海道であるのに対し、「僕だけがいない街」の舞台
も北海道です。視覚的に雪が目に飛び込んでくる事が多いので似ていると錯覚をします。
また、主人公の設定が共に男性で年齢も30前後であること、タイムスリップして連続殺人
事件を食い止める目的があること、または犯人を捜す目的があるということ、物語の序盤
で過去へとタイムスリップしてしまうこと、そして、2つの時代を往復すること、が似ている
点だと言えます。先に「僕だけがいない街」を見たことがある人は「テセウスの船」を見て
なんか似ていると感じたのはこのためかもしれません。「テセウスの船」と「僕だけがいない街」
を見て以前に放映された「時をかける少女」や「君の名は」と似ていると思った方は反対に
少ないのではと思います。それは年齢と性別、舞台、起きた事件も異なるので、同じタイム
スリップでも同調しないのは、このためだと思われます。また人の心理として過去に戻りたい
と思うのは、人の生死に関わる問題やどうしても覆らない未来を変えれるのならタイムスリップ
したいと思うのではないでしょうか。細かい設定は違えど同じ心理を同調させる点でも共通点
と言えるかもしれませんね。
[相違点]
相違点をまとめますと「テセウスの船」では初期設定で主人公は「殺人犯の息子」なのに対し
「僕だけがいない街」では母子家庭、タイムスリップの仕方も前者では突然なのに対し、後者
はリバイバルという特殊能力で過去へ行ける、そして、タイムスリップした姿がそのままであ
るのに対し、後者はタイムスリップした年代へ戻るという点が違いと言えます。さらに大きな
違いとして、「テセウスの船」では冤罪を着せられている佐野文吾に主人公の田村心はタイム
スリップしてきたことと、その目的をカミングアウトしたのに対し、「僕だけがいない街」の
主人公である藤沼悟は、あくまで単独で事件を解決しようとする点は大きな違いと言えます。
例えば共に舞台が違い、主人公の年齢、性別、起きた事件等が異なれば似ているとは言われな
かったのかもしれません。
[似ていると怪しまれている一番の理由]
過去へタイムスリップするという設定もそうですが、1番怪しまれている理由…それは連載の時期
です。「テセウスの船」の連載時期は2017年6月〜2019年6月に対し「僕だけがいない街」の連載
時期は2012年7月〜2016年4月なのであとで始まっている「テセウスの船」が似ていると言われる
所以なのかなと思います。期間も1年ほど空いていますし、前者の作者でもある東本俊哉さんと
後者の作者である三部けいさんの出身地も北海道であることから、参考にしたのかもしれないと思
われてもしょうがないのかもしれません。
真相として実は2作とも合同作品であり「パラドックスタイムスリップ」をまず別々に視聴者に刷り
込ませ、実は犯人は違いますので真実は夏に映画で公開!とかなればかなり面白そうかなと思いました(笑)
期待を込めて今回の考察を締めくくりたいと思います
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