朝ドラマ「エール」第54話 父が裕一に託すこと あらすじ・ネタバレ

[朝ドラ エール]

ドラマ「エール」第54話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!

[あらすじ]

皆の前では元気にふるまう三郎(唐沢寿明)だったが、往診に来た医師がまさ(菊池桃子)や裕一(窪田正孝)に伝える
三郎の病状は深刻なものだった。裕一に食べたいものを聞かれて、久々に裕一のハーモニカを聴きたいと答える三郎。
一方、役場に勤める浩二(佐久本宝)は養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)をたずねて、桑畑をリンゴを育てる果樹園に
しないかと資料を片手に説得するが、冷たくあしらわれてしまう。

[ネタバレ]

裕一(窪田正孝)は、浩二(佐久本宝)から、三郎(唐沢寿明)が胃がんであり、余命いくばくもないことを聞かされました。

三郎は、診察を受けていました。

「酒は厳禁!安静にしてねぇとダメだ!」

やっぱり、お医者さんに怒られてしまいました。

ひと眠りするという三郎を部屋に残し、医者からの話をまさ(菊池桃子)と音(二階堂ふみ)と裕一の3人で聞きました。

体力を温存させ、食事にも気を遣ってほしいといわれました。

三郎の状況は、すでに手術も難しい状態でした。むしろ、立って話して、元気そうにしているのが不思議なほどだとまで言います。

「覚悟はしておいてください。」

裕一は、医者が帰った後、三郎の部屋へと向かいました。

「どうした?しけた面して?」

「元々こういう顔だよ。」

そんなやり取りをしつつ、裕一は三郎に尋ねました。

「何か食べてぇもんとかないの?」

「ハーモニカ!」

「ん?」

「久々に聞きてぇな。おめぇが、商業学校時代に作った曲、中々良かった!」

残念ながら、裕一はハーモニカを東京に置いてきてしまっていました。

「持ってくればよかったね…。」

「大作曲家は、ハーモニカかなんか無くても作曲できるからな!」

「そんなんじゃねぇって!」三郎に付き添っていた裕一がうたた寝をしていると、すっかりお昼の時間になってしまいました。

まさと音が2人分のうどんを持って部屋にやってきます。

今日のうどんの出汁は、音が作ったようです。

「どう?美味しい?」「いまいちだなぁ。」

「え?」「う…うまいよ!?美味しいってば。」

裕一は、音の機嫌を懸命にとるのでした。

さて、その頃、仕事中の浩二は、とある桑畑の主人に会いに行っていました。

とある事業の一環で、桑畑を果樹園にしないかと持ち掛けていたのです。

畠山(マキタスポーツ)という、桑畑の主人は、そんな浩二を突っぱねます。

養蚕業だけでは、福島の財政がもたない…実際に同業者が何件も廃業に追い込まれていました。

そんな農家を救うべく、行政として動いていたのです。

しかし、商売を替えろと言われることは、実際にそれを行う農家からしてみれば…ただの賭けでしかありません。

「失敗した時に、責任とれんのか?」

「それは…。」

「そだな覚悟のねぇ奴に、先祖代々の土地を使うわけにいかねぇ!さっさとけぇれ。」

これ以上の話は、かえって頑なにしてしまう。

そう思った浩二は、調べた調査書を畠山に託し、今日のところは帰ることに決めました。

その背中に畠山は、浩二が、今聞きたくない言葉を投げかけました。

「そういや、お前んとこの兄貴、『船頭可愛いや』の作曲家なんだって?

今度来るときは、そのレコードでも持って来!」

「…また来ます。」浩二は、余計なことは言わず、畠山の家を後にしました。

一方、古山家の居間には、昨日、歴史的和解を果たした嫁の音と姑のまさがお茶を飲んでいました。

まさは音に心を許し、三郎が死ぬかもしれない恐怖を話しました。

川俣の兄のことも負担をかけたのでは、
なんでもっと早く気づけなかったのか…

そんなことが頭をぐるぐるぐるぐる駆け巡っていました。

三郎や息子たちの前では、我慢していた涙が、ボロボロとこぼれてきました。

もちろん、三郎のことを考えているのは、まさだけではありません。

裕一は、三郎に何かできることはないかと考えていました。

東京に連れていき、もっと腕のいい医者に診てもらえば、手術だってできるかもしれない。

音は、汽車に乗せることが、体に障ることを指摘します。

「お義母さん、泣いとったの。お父さんの前では、一生懸命振る舞っとるけど、ずっと辛かったんだと思う。」

裕一は、母の涙を聞いて、言葉を失いました。

改めて、裕一は、お金をまさに渡しました。

滞在費も兼ねているからという貰ってもらうための理由もつけて。

本当は、医者代など色々苦しかったのかもしれません。

まさは、そのお金を受け取ることに決めました。

ところが…運悪く、そこに浩二が帰ってきてしまいました。

また、封筒を突き返す浩二。「兄さんの手助けはいらねぇ!」

「こ…こう…浩二、僕に頼りたくないのはわかるんだけどさ。父さん、このままほっといたら、もっと大変なことになっから!」

「兄さんは、何もわかってねぇ。俺だって、やれっことは、全部やってきた。金、工面して、福島で一番いい先生に診てもらって、それでも駄目だったんだ。いっつも自分の感情だけで動きやがって…。兄さんはな…もうとっくに家族じゃねぇんだよ!」

その騒ぎを聞いて、三郎が起きてきてしまいました。

「なんだ騒がしいなぁ。」

「何でもねぇから!休んでて。」

「横になってろよ。」

「目が覚めちまったよ!ほれ、裕一のみに行くぞ!」

「え?」
「医者から、止められてんだろ!」

「大事な話があんだよ!」

そういって、みんなを振り切ると、裕一を外に連れ出しました。

飲みに行くぞ!といって、連れてきてたのは、近くの神社でした。

お参りを済ませると、三郎は裕一に言いました。

「裕一。俺は、もう駄目だ。みんな必死にごまかしってっけど、そんくれぇわかる。」

「な…何の話?」

「その顔…おめぇ、ちっとも変ってねぇな。」

裕一は、元来嘘がつけない性格です。
三郎は、裕一に向き直って、言いました。

「裕一。おめぇに承諾してほしいことがある。」
三郎の話とは…一体、何なんのでしょうか…。

 

以上、ドラマ「エール」第54話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!

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