トリック1 エピソード4話 村人が消える・・・あらすじ・ネタバレ

 

ドラマ「トリック」第4話のあらすじ・ネタバレを紹介します!

第4話 村人が全員消えた

[あらすじ・ネタバレ]

巨大な建造物を一瞬で消す。

それはあらゆるマジシャンにとって、究極の夢であった。

ロベール・クレマンがエッフェル塔を消してみせたのは、70年代初頭のことである。

エッフェル塔前
に観客席が作られ、誰もが固唾をのんで見守る中、クレマンが合図を送る。

2本の鉄柱の間に一枚の暗幕が、するすると引き上げられていった。

一瞬の後、幕は引き下げられる。

エッフェル塔
は忽然と姿を消していた。

以来、マジシャンたちは、様々な消失現象に挑んだ。

飛行機が、自由の女神が、レインボーブリッヂが。

そこには心理学という名の、巧妙なトリックが潜んでいる。

だが本当にそれがすべてだろうか。

ある日、村中の人々が姿を消した、コンロはつけっぱなしになっており、突然消えたとしか考えられない。

そんな事件が起こった。

定食屋でバイトを
していた奈緒子(仲間由紀恵)は、客として現れた矢部謙三(生瀬勝久)に手品をふっかけられる。

トリックを見破った奈緒子は、矢部謙三に反撃してみせるのだった。

そんなとき、上田次郎(阿部寛)の下へ警視庁公安課長・伊藤公安(中丸新将)
が訪れる。

伊藤が訪れた理由…それは、マスコミにはまだ発表していない、不可思議な事件に直面している、ということだった。

その事件とは、村から人が蒸発したように消えてしまったというのだ。

事件が起きたのは、宝女子村という小さな村。

三日前、定年で辞めた人間の代わりに新しく、前田(加賀健治)という男が駐在所の警官として赴任した。

ところがその日、村に到着したばかりの前田からおかしな電話があった。

前田は村に誰もおらず、人っ子一人見当たらないというのだ。

もう一度探してみろといって電話を切ったが、その後、再び電話があった。

そして前田は最後に「この村は呪われている」と言って、署に戻ってきた。

署にたどり着いた前田は、ショックで口もきけない状態だった。

何か言い知れぬ力が、彼にも働いたのではあるまいかと、村中に連絡してみたものの、誰にもつながらなくなっていた。

そこで捜索隊を村へ派遣する。

しかし、誰一人として戻っては来なかった。

物理学者としての立場から、何か可能性が考えられないか、助言を求める伊藤公安。

そんな伊藤に上田次郎が見せたのは、
フレミング左手の法則。

宝女子村のある地底には、溶岩流が流れていて磁場が発生する可能性がある。

もし巨大な電流が流れたとした場合、当然、親指の方向へ向かって力が生じる。

つまり、村人は
空へ舞い上がってしまったと……しかしその場合、人間だけ消えた理由が納得いかないと付き人の警官が指摘する。

伊藤は、上田次郎に前田という男と会わせる。

すると前田は「村に戻ってはいけない。
行けばみんな消される」と、うわごとのように繰り返すだけだった。

上田次郎は、またしても奈緒子の家を訪れる。

そして本物の霊能力者の話をし始める。

名前はミラクル三井(篠井英介)。

前田という男は、
ミラクル三井が宝女子村の人たちを消してしまったと言っている。

駐在所に赴任したばかりの前田は、村人が誰一人いないことに気づいて、あちこち探し回った。

そしてミラクル三井と出会ったらしい。

ミラクル三井はどんなものでも、一瞬にして消してしまう力があった。

奈緒子はその話を信じている上田次郎を馬鹿にする。

しかしミラクル三井は宝女子村の出身。

そして村人に激しい憎悪を抱いているという。

ミラクル三井は、寺の僧侶として宝女子村に生まれた。

本来なら寺を継ぐはずだった。

だが厳しい修行をつづける内に、突然、不思議な力に目覚めたらしい。

三井が消えろと念じると、どんなものでも
たちどころに消えてしまう。

しかも物だけではなく、痛みや病、借金まで消してしまうとのことだった。

三井はしばらく村で霊能力者として活動した後、東京へ出て行った。

この世には、目に見える姿
とは別の姿がある。

自分はその世界との間で物を行き来させることができる。

それを世間に知らしめようとしたらしい。学者やマスコミの前で、いくつもの消失現象を演じて見せた。

だがあるとき、
それがトリックであることを暴かれ、彼は大衆の面前で大恥をかいた。

失意の三井は姿を消す。

それまで彼のことをもてはやしていた村人までも、手のひらを返したように、恥さらしと彼を迫害してしまったらしい。

つまり、そのときの復讐のために、三井は村の人を消してしまった、という可能性が強かった。

奈緒子は、その話を一笑に付し、上田次郎がひとりで村を調べに行くのが怖いのだ、と指摘する。

アパートに
いられない理由を作られた奈緒子は、渋々上田次郎と宝女子村へ行くことにしたのだった。

一方、里見(野際陽子)の下を訪れる瀬田(遠藤直哉)。

折り入っての願いがあるそうだ。

選挙に向けて、事務所の看板を書いてほしいと言うのだった。

いよいよ村へ足を踏み入れる奈緒子、上田次郎、前田たち。

村に到着するなり村人を捜し回る。

村のあちこちには不審な石像が置かれてあった。

開きっぱなしになっている一軒の家に入ってみる。
テレビや扇風機はつけっぱなしとなっていた。

そこで変な物音を耳にする奈緒子。

村はずれで不思議な石の建造物を発見し、そこを調べる。

すると奈緒子が、一瞬だけ女の子を見かける。

声をかけ追いかけるも、
女の子は姿を消してしまうのだった。

そんなとき突然、前田の叫び声がきこえた。

奈緒子たちが駆けつけると、そこにはミラクル三井が立っていた。

三井は自分を迫害した罰として、村人たちを消したと豪語する。

信じない奈緒子へ、三井は一本のビデオテープを取り出す。

そして再生した。

そのビデオは、かつて三井が起こした消失現象を一本にまとめたものだった。

しかし奈緒子は一目見

てそのトリックを暴く。

三井は15年前にも同じことを言われたと口惜しそうに言った。

その無責任な一言で、一生を台無しにされてしまったと。

目の前で消失現象を起こしてみせると言った三井は、前田を過去ごと消すことにした。

そうして引き起こされた現象は、遠く離れた警察署にまで及んだ現象だった。

以上、ドラマ「トリック」第4話のあらすじ・ネタバレの紹介でした!

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