野ブタ。をプロデュース 9話のあらすじ ネタバレ クラスの想い

 

ドラマ「野ブタ。をプロデュース」9話のあらすじ、ネタバレを紹介します!

[あらすじ]

修二は、これまで人気者だったのが嘘のようにクラスで孤立していく。戸惑いを隠せない彰と信子は、修二の本当の姿を知っているのは自分たちしかいないと、修二を信じることを誓う。
そんな中、信子は、嫌がらせをした犯人が、親友だと信じていた蒼井だったことを知って、がく然とする…。

[ネタバレ]

修二(亀梨和也)は学校の屋上に信子(堀北真希)と彰(山下智久)を引っ張り、母親から送られてきたチリのお土産、ブタの置物を少し照れくさそうに渡す。

「足3本しかないじゃん。」と彰。
「その土地のお守りらしいよ。」「何の、お守り?」と信子。

「先に言っておくけど、俺が買ってきたわけじゃないかんね。うちのお母さんが勝手に送ってきただけだから。」「だから何のお守りなる?」と彰。

「家内、安全?」信子が聞く。「それはない。」「安産祈願!」と彰。「何で安産なの?なわけねーじゃん。」「で、何?」「…友情、とか。」「友情か!」と彰。「あ、ありがとう!大事に、するね。」と信子。

「友情か。これで俺ら、永遠の友達ってことだね。」と彰。「永遠っていわけじゃないかもしれないけど。」「もう離れられない体になるってことか!」彰が修二にひっつく。

「いやいや、違う、だから、」

「スケベ!」

「俺が買ってきたわけじゃないから!俺のお母さんが勝手に買ってきただけだから。」信子は子豚のお守りの鼻をそっと指で突いてみた。教室に入っていく3人。

「グッドモーンイン・グー!最初は・グー!ヨロシ・グー!」彰の挨拶に誰も反応しないが彰は気にしない様子。「おはよう!」修二は友達に挨拶するが、完全無視。「俺は相変わらず、クラスの連中に、無視され続いている。

それは、まあいい。」信子が席につき、お守りを見つめていると蒼井かすみ(柊 瑠美)がやって来た。「なーに、それ。これ買ったの?」笑顔で信子に語りかけるカスミ。

信子が首を横に振って答える。
「貰ったの?そうなの。そうなんだ。可愛い!」カスミはお守りを手に取り信子に言った。そんな二人を心配そうに見つめる修二。「蒼井のことは…」

『小谷さんには、自殺したくなるくらい、絶望してもらうつもりだから。』

「あいつを見ていると、嫌な予感で、胸がいっぱいになって…。息苦しくなってくる。」

家の前に自転車を止めていると、買い物帰りの浩二(中島裕翔)が修二の友達が来ていると知らせる。

家に戻ると、カスミが台所に立っている。

「お帰り!」笑顔で言うカスミに固まる修二。「何してんの…。」「私の作るハンバーグ、すごい美味しいんだよ!」「だから何してんだよ、お前。」

「約束したでしょう。写真見せるって。あー、何これ!可愛い!」カウンターに置かれたブタのお守りに、カスミは大きな声で言う。「これね、一個余ってるの。あげるよ。持って帰っていいよ。」

父・悟(宇梶剛士)がカスミにあげてしまう。

「美味そうー!」早速ハンバーグに手をつけようとする浩二を、慌てて止める修二。そんな修二を、じっと見つめるカスミ。そしてカスミは、塾があるからと修二に写真を渡し帰っていった。

カスミが家を出ていくと、修二はものすごい勢いでハンバーグを集め、ゴミ箱に投げ捨てた。あっけに取られる悟と浩二。「せっかく作ってもらったのに何すんのー。」「晩御飯何にすんだよー。」
「何か買ってくるよ。」修二はそう言い家を飛び出す。表に出ると、カスミの後姿があった。「嫌いとか、そういうレベルじゃない。俺は、コイツが…」「おい!」修二はカスミを呼びとめて駆け寄る。

「お前何がしてーんだよ。」「仲間に入れてほしい。」「仲間って?」「ずっとじゃなくていいから、野ブタ。をプロデュースしている仲間に、入れてくれない?そうしたら、桐谷君の言うとおり、小谷さんには何も言わないで、

目の前から消えてあげる。」カスミはそう言い、修二に微笑む。「何考えているかわからないコイツが、…怖い。」信子が廊下を歩いていると、カスミが呼び止める。

「小谷さん!おはよう!」
「おはよう。」

「あのね。じゃん!桐谷君と、仲直りしたんだ。 でね、桐谷君が、私もプロデュースに参加しないかって。」そう言いブタのお守りを信子に見せる。驚いてカスミを見つめる信子。
「いいかな、私も仲間に入れてもらって。」

=彰の部屋=

修二は彰に、蒼井が渡した写真を見せながら事情を説明する。

「じゃあ、今までの、全部蒼井の仕業ってこと?」「そう。」「何の為に。」「わかんねーんだよな。」「そっか…。蒼井か…。」

落ち着かない様子で部屋をウロウロする彰。「とりあえず座れよ。」と修二。

「そっかそっか…。ぶっ飛ばしてきます!!」修二は彰の制服を掴み慌てて引き止める。

「女に手~出さないんだろ!」

「そうだったぁ忘れてた!」右手で作った拳を左手で必死に押さえる彰。

「蒼井って、野ブタ。の友達じゃん。」と彰。「そうだよ。いやで、さ。仲間に入れてほしいんだって。」
「仲間って? 俺とお前と野ブタ。の?」「うん。」「えぇー!?絶対嫌!」「俺も嫌なんだけど、俺もゼッテー嫌なんだけどさ、でも入れなきゃ、野ブタ。に本当のこと言うってさ。

初めて出来た友達がさ、嫌がらせをしていた犯人でしたって、 お前、野ブタ。に言えるか?また何にも信じない野ブタ。に…戻っちゃわないか?」

『私信じない!信じて、心開いたって、みじめな思いするだけ。』

「今度、殻に閉じこもったらさ、もう二度と、出て来れないような気がするんだよ。」屋上で待つ修二と彰。カスミと信子がやって来た。「よろしくね!」笑顔で二人に声をかけるカスミ。

キツネではなく「チュッ、ワン!」とふてくされて挨拶する彰。「俺は、怖くて、仕方なかった。 多分、道を間違えたのは、そのせいだ。」放課後、彰の家でプロデュース会議を開く4人。決まり文句、決め台詞を考える。

「食べ物の、IT革命やー!」と彰。「口の中が、口の中が、コッペパン!」と修二。「口の中が、薩長連合、です隊とか!」「薩長連合、いいじゃん!やってみようよ。」2人にいわれ、信子、「口の中が、薩長連合ですたい!」

修二と彰は大うけ、大喜び。楽しそうに考えていると、「もっと、真面目に考えようよ。」とカスミ。「俺たち、真面目にやってんだけど。」「真面目だっちゃ!」「みんなのやり方って、生ぬるいと思うんだけど。」

怒りを抑える彰。「何だよ、生ぬるいって。」と修二。「だからこんな、小谷さん、まだ垢抜けてないんじゃない?人気者にするんなら、もっと徹底的に磨かなきゃ。勉強とか、着る物のセンスとか、話し方とか。

やらなきゃいけないこと、まだいっぱいあると思うんだけど。」カスミを睨みつける彰。「いやそんなにさ、何でも出来る野ブタ。って、面白かな?何にも出来ない野ブタ。が一生懸命頑張ってるっていうのが

面白かったりするんじゃないの?」と修二。「そんなので人気でても、正統派じゃないでしょう?私は、小谷さんには、誰もが認める人気者になってほしいの。プロデュースっていうわりにはさ、みんな全然努力してないよね。」

「プッチーン、面!こて!あとから入ってきたのに偉そうにさ、もう!」おもちゃのハンマーでカスミを軽く叩く彰。修二が止める。「私が、努力するから。私が、努力すればいい話だから。」信子がそう言い、その場は収まった。

帰り道、信子と並んで歩くカスミ。「なんか、ごめんね。勝手なことばかりいっぱいしゃべっちゃって。」「ううん。」「まずさ、スカートの丈ちょっと変えてみない?それちょっと、長い気がしない?」

「…そうかな…。」「うん。あと、髪の毛も結んだ方が可愛いと思うんだよね。やってみない?」「…うん。」平山一平(高橋克実)は店を2~3日休み、温泉旅行へ行く準備に追われている。
「いいなー、温泉。温泉いいなー。ちょっと、炊飯器持っていくの?」

「あのさ、もしかしたら俺さ、ここにもう帰ってこないかもしれない。明日から行く旅館の女将な、同級生なんだけど、
早くに旦那亡くしちゃったんだよな。その女将が、俺に、聞いてもらいたいことがあるって言うわけ!」

「聞いてもらいたいことって?」「それよ!俺が思うに、女の細腕一つで旅館やっていくことが、大変になっちゃったんじゃないなかなー。」

「おいちゃん、その人と、結コン!するの?」

「万が一だよ、そういうことも、あるんじゃないかなーって。俺が帰ってこなかったら、そういうことになったんだと思ってくれ。」「まじのすけ!?」

スカートの丈を短くし、髪を結び、人の目を気にしながら登校する信子。

休み時間。信子から貰った野ブタ。キーホルダーの付いた水色のポーチを広げ、カスミは信子にマニキュアを塗りながら言う。

「小谷さんの喋り方って、オドオドし過ぎちゃってるんだよねだから、苛められちゃったりするんじゃないかな。もっと、ちゃんと背筋伸ばして、上向いて。そうそう!で、女の子らしく喋る!」

「…出来る、かな。」「出来る!大丈夫。」

突撃飯のコーナーで、信子は、カスミに言われたように女の子らしくレポート。「オススメは何ですか?」「一つ頂いてもいいですか?」「美味しいですね。」

テレビを見ていた生徒たちが首をかしげる。

「今日の小谷、なんかフツー!」「喋り方のせいかなー。」

「キャラ変わったよね。」「スカートが短くなったのもあるんじゃない?」プールサイドで信子はカスミに言う。

「元に、戻したい。」「…どういうこと?」「なんか、こういうの、自分じゃないみたいだし。」「でも、プロデュースっていうのは、こういうことでしょう?だって、自分じゃない自分を演出するんだから。」

「でも…」二人の会話を聞いていた修二が助け舟を出す。「

あのさ、本人が嫌だって言ってるんだから、もう止めれば。」「なんでそうやってすぐ甘やかすの?」「甘やかして何が悪いの?」

「小谷さんの為にならないでしょう?」

「じゃあ、我慢したり辛抱することが、そんなにいいワケ?」「だって、人間はそうじゃなきゃ進歩しないでしょ?」

「俺はそうは思わないけど。
我慢したりさ、辛抱したりしてるから人にやさしく出来ない嫌な人間が出来んじゃないの? 俺はやっぱり、人には優しくされたいし、だからこれから先は、人には優しくしていこうと思ってるし。」

「優しくされたいだって。言ってること、まるで子供じゃない。」

「いいよ、子供で。俺はただのガキです。」

カスミは修二を睨みつけ、その場を立ち去った。

彰の下駄箱にまた、封筒が入れられる。
彰が怒りながら封筒を手に取ると、カスミがやって来た。

「今度はキスしてる写真かもね。」「かもね。」彰はそう言い封筒を開けずにカスミに渡す。

「ねえ!小谷さんが桐谷君を抱いている写真、見たんでしょう?

なのに、何でまだ桐谷君たちと付き合えるわけ?」「…」「ね、苦しくないの?」「俺の中では、修二と野ブタ。は一番なの。俺自身は二番なの。」

「すっごい嘘つき! 誰だって自分が一番がいいに決まってるじゃない。」

「嘘じゃないよ。毎日楽しいのが大事でしょ?だから俺はそっちを取ったのー。」彰の言葉に苛立つように笑うカスミ。彰が続ける。

「そういえばさ、根本的にやり方間違ってない?人は試すもんじゃないよ。」

「試すもんじゃななら、何するものなの?」育てるもんだよ。

愛を持って!じゃーねー。」自転車に乗り立ち去る彰を見つめるカスミ…。信子は自分の机の上に置き忘れたカスミのポーチを手に取り、

そこに黄色いペンキが付着しているのに気付く。制服に『ブス』と書かれたのは、黄色いペンキだった。新作キーホルダーにかけられたのも黄色いペンキだった。

それと同じ色のものが、カスミのポーチに…。戸惑う信子。

そこへ、カスミが戻ってきた。「これ、私の机の上に、忘れてたみたい、」「ありがとう。」ポーチをひったくるカスミ。信子の手に、外れたキーホルダーが残される。

「おじいさんに、会えないかな。
私が、水族館で助けた、蒼井さんのおじいさんに、どうしても会って、聞きたいことがあるんだけど。会えないの・・・かな。」消え入りそうな声でそう聞く信子。

「うん。会えないよ。
だって、あれ私が作った嘘だから。」「…蒼井さんが、しちゃったの?お化け屋敷、壊したのも、テープ壊したのも、全部、そうなの?」

「うん。そう!」「何で…」「嫌いだから。うっとおしいから。
三人で仲良しですって、そんなの嘘臭いから。」

少しも悪びれた様子もなく淡々と話すカスミ。教室前の廊下をまり子(戸田恵梨香)が通りがかる。

「親切にしてくれたり、友達だって、言ってくれたのも…全部、嘘なの?」
「うん。嘘!もっともっと親切にして、一番効果的なところで、叩き落としてあげようと思ったのに、残念だな。」カスミの言葉に涙をこぼす信子。

まり子は信子の泣く姿に、思わず割ってはいる。
「ねえちょっと、もういいでしょう!泣いてるじゃない。」

「桐谷君に振られた女?いいこと教えてあげようか。桐谷君、本当はこの子と出来てるんだよ。」「え…違う…」信子が慌てて否定する。

「だから?それがどうしたって言うの?」「無理しちゃって。」カスミはそう言い教室を出ていった。その場に泣き崩れる信子。

「あの子、友達だったの?」信子が泣きながら頷く。

まり子はしゃがみ込み、持っていた袋を信子の頬に当てる。

「焼き栗。あったかいでしょう?」屋上で話す二人。

「ずっと嘘をつかれたまま、仲良くしていた方が良かった?」信子が首を横に振る。

「私も。本当のことを知って良かった。嘘をつかれるの、寂しいもんね。」信子が頷く。

「でも…ずっと嘘ついているのも、寂しいかも…。」信子の言葉に、まり子は修二の言葉を思い出す。
『恋人がいるんだーっていう風に、思われたくて。ごめん。』

「…そうかもね。」まり子はそう言い、剥いた甘栗を一つ、信子の口に運ぶ。

「美味しい?」黒木広子(たくませいこ)に呼び止められる横山武士(岡田義徳)。

「昨日は大変でしたね、忘年会。」「忘年会が何か?」「え、あれだけのことして全然覚えてないんですか?」「私何かしましたか?」「覚えてないんならいいです。」「え、ちょっと!」
次にセバスチャン(木村祐一)がやって来た。

「ヨコヤマ先生、若いですなー。」「え?一体何が。」「酔った勢いで校長の悪口!」「嘘!」「挙句の果てに辞表を、バーン!」おでこを叩くセバスチャン。

「辞表…」「校長の頭に叩きつけたじゃないですか。」

「いや、そんなことは…。」そこへ校長が咳払いをしながらやって来た。おでこに絆創膏をつけた校長が、ヨコヤマの辞表を読み上げる。

『辞表もう教師なんてやめま。横山武士』「えーーーっ!!」

「この辞表は、受理しました。」「うっそー!!」「本当です。」夜の公園で一人考え込む信子…。次の日、『突撃飯』のレポーター役をカスミが務める。

「やっぱ、突撃は小谷じゃないとなー。」「笑えないよなー。」まり子が廊下から彰に話しかける。「草野君、小谷さんは?」「休んだっちゃ。」「やっぱり…。昨日友達に、酷いこと言われてたから。」

「友達って、あれ?」テレビを指差す彰。「うん。あの子。」屋上で話す修二、彰、まり子。「蒼井…野ブタ。に本当のこと言ったんだ。」と修二。「あいつー。ぷんぷん。」「かなり…きついこと言われてたから。

それだけ伝えたかったの。」まり子はそう言い、帰ろうとする。「まり子!」修二が呼び止める。「…ありがとな。」

「…小谷さん、大丈夫だよ。時間かかるかもしれないけど、大丈夫。
本当のことを受け入れるのって、すごく辛いけど、でも…出来ないことじゃないから。」

まり子の言葉に頷く修二。まり子も微笑み、その場をあとにした。カスミにプレゼントしたキーホルダーを見つめ、信子は泣いていた。

インターホンが鳴り、出ようとすると、ドアの向こうから修二と彰の声が呼びかける。「こうなるってわかってたのに…。」と修二。「避けて通れないこともあるでしょ。」と彰。
信子はドアを開けることなく、部屋にこもって泣き続けた。授業中、信子の席を見つめる修二と彰。

信子は学校を休み続けていた。『突撃飯』のコーナーを見ながら生徒たちが口々に言う。

「だからー、小谷を出せっつーの!」

「俺たちは小谷の、ま、まずいって言うのが見たいのによー。」「すっげーマズい時はさ、眉毛がピクピクってなんの!」「あのピクピク、見たいよなー!」
「あれ見れた日はラッキーだよな!」クラスメートの会話に聞き入る修二はあることを思いつく。「カメラ!これを映してさ、野ブタ。に届けようよ!」「!コン!」彰が放送室にカメラを取りに行く。

修二は勇気を振り絞り、教室の前に歩み出る。しんと静まり返る教室。「…みんなに、頼みごとがあるんだけど。小谷、このまま学校に出て来なくなるかも…。けどみんなの声が届けば、また学校に出てくると思う。

あいつは、そういうやつだと思う。…だから、みんなの声をカメラに映して、小谷に届けたいんだけど、いいかな。みんなが、俺の言ってることなんて、聞きたくないのはわかる。けど今回だけ。今回だけでいいから、聞いて欲しいんだ。お願いします。」

深く頭を下げる修二。制服に着替え、自宅のダイニングテーブルから動けない信子。「今…俺が言ってる言葉、みんなに届いてないと思うと、怖いです。死ぬほど怖いです。」頭を下げたまま、そう訴える修二。

「届いてるよ。」生徒の声に顔を上げると、そう言ってくれたのはタニ(大東俊介)だった。「大丈夫。届いてるよ!」タニがそう言い微笑む。「な!何があったか知らないけど、協力する?」

ヨシダ(石井智也)が言う。「だな!小谷復活の為だもんな!OK!じゃあ、カメラスタンバイ!」ビデオを再生するテレビとカメラを持って帰った彰が、修二にカメラを託す。
「小谷突撃飯、記念すべき第一回、ビデオです!」彰の声に、クラスからは歓声が上がる。郵便物をチェックする信子は、その中に『ノブタへ』と書かれたノブタイラストつきの茶封筒に気付く。中に入っていたビデオを再生する。

ビデオを見る生徒たちが映っている。「突撃飯は、小谷だよな!」ワクワクした表情でビデオを見つめる生徒たち。信子の「まずい!」に、大喜び。「いいなー、小谷のマズイって。
頼む!早く俺に眉毛ピクピク見して!」「お昼休みは、それ行け小谷の突撃飯で、決まりです!」美咲と奈美が声を揃える。「私の愛情弁当も、レポートお願いしまーす!」文太と一緒に弁当を食べるちえ。

「勉強の息抜きは、マズイ、で、決まりでしょう!早く来てねー!」と、がり勉グループの3人。「まっずい!」スポーツグループが真似をする。「ハニーハニー、吸ってみてください!」と手塚。
「蒼井よりも小谷だよなー。」「チェンジチェンジー!」「小谷出せよ、小谷!」とバンドーグループ。「小谷さーん、カム・バーック!」とバッグを噛む、デスティニー。「みんなグーね?」彰が生徒たちに確認する。

ノブタカムバッグー!」修二がカメラを自分たち全員に向け、全員で親指を立て信子に呼びかけた。その映像を見つめる信子の瞳から涙がこぼれる。信子は両手の拳を握り締め…。
校門を潜り抜ける水色の靴下。膝丈のスカート。信子が学校に戻ってきた!信子の姿を険しい表情で見つめるカスミ…。教室の前で一度立ち止まり、信子は勇気を振り絞り教室へ足を踏み入れる。「よ、小谷リポーター!

待ってましたー!!」クラスからの大歓声に、信子は何度もお辞儀をして答える。修二と彰も嬉しそうに手拍子を送る。信子の隣の席に座るカスミも、皆と同じように笑顔で手拍子する。

その様子を見て固まる信子…。彰の下宿先に集まる3人。信子は不安げにブタのお守りを指で撫でる。「あいつまた何かしでかすのかな。」と彰。「怯えてると思うんだ。」と修二。
「何で?」「俺たちに本当のこと言われるんじゃないのかなーって。怯えてると思う。」「だったら安心じゃん。」「でも…追いつめられて、逆上しないといいんだけどね。」「なんかよくわかんないけど、面倒臭いやつだよ。」

その頃、カスミは教室に一人、ブタのお守りを指で撫でながら考えていた。ブタのお守りを握り締めたまま眠ってしまった信子。目が覚めると、彰と修二も眠ってしまっている。テーブルの上にメモが置かれている。

『小谷さん学校の屋上へ来て。アオイ』信子は一人、学校へと向う。

学校の屋上へ駆けつけると、カスミが待っていた。「来てくれたんだ。」「な…なに?」「ここから飛び降りたら、死ねるのかな。
…怒ってる?そりゃ怒るよね。あんな酷いことしたもんね、私。私のこと、許してくれないかな。許してくれないんだったら、私、ここから飛び降りる。どう?許してくれる?くれない?」

「ゆ…許せ…ない…。」「…わかった。じゃあ飛び降りる。」屋上の淵の手前に置かれたイスに足をかけるカスミ。信子は慌ててカスミに駆け寄る。

「来ないで!…最後のチャンスです。
私のこと、許してくれますか? 小谷さん、どうする?」そこへ修二と彰が駆けつける。「何してるんだよ!」「蒼井さんが、許してほしいって。許してくれなかったら、飛び降りるって。」

「どうする?許してくれる?くれない?」「だからそうやって、人を試すようなことはやめろって。」と彰。「こいつさ、こういうやり方しか出来ねーんだよ。」と修二。「桐谷君は何でもわかってるんだね。
すごいね。」「飛び降りないで…。」と信子。

「許してくれるんだ。」「許せない。でも、飛び降りないで。」「それはダメ。どっちか一つだもん。」屋上の淵に足をかけるカスミ。

「ちょっと待てって!お前さ、本当は許してほしいなんて、思ってないんだろ?」

「そうだよ。許して欲しくなんかない。」「じゃあさ、お前、何がしたいんだよ。」修二の言葉にカスミが振り返る。

「覚えててほしい。嫌な思い出でもいいから、私がいたこと、覚えててほしい。それだけ。じゃあね。」カスミはそう言うと、みんなに背を向け屋上の淵から飛び降りた。

「蒼井さん!」
慌てて駆け寄る3人。屋上の下の草むらに、カスミが倒れ…。「蒼井さん!!」信子の声に飛び起きる修二と彰。「今俺、変な夢見た。」と彰。「蒼井が…飛び降りる夢…」修二の言葉に彰が頷く。

「屋上、だった。」信子の言葉に、三人は急いで学校へと向う。教室前の廊下を走る3人は、机に突っ伏したカスミに気付く。「蒼井さん!」信子が揺り起こす。

顔を上げたカスミの目から涙がこぼれる。
「屋上から、飛び降りる夢、見たの?」カスミが頷いた。

4人が屋上に行くと、夢と同じ場所にイスが置いてある。恐る恐る下を覗き込むと、草むらに人の形が出来ている。夢でカスミが落ちたのと、同じ姿勢の跡だった…。

 

下に降りて、その場所を見つめる4人。信子はカスミの手を握り締める。「良かった…。生きてて、本当に、良かった。」信子の顔を見つめるカスミ…。

デルフィーヌ(忌野清志郎)が携帯を手に校内の階段に座っている。「何してるんですか?」キャサリン(夏木マリ)が尋ねる。「いや、待ち合わせ。」「こんなところで。誰とですか?」
「いきなり、携帯かかってきて、友達になろうって。」「で、待ち合わせしたんですか。」「ええ。でも、来ませんなー。」「騙されたんじゃないんですか?」キャサリンが隣に座る。
「そうですかねー。寂しそうな声だったけどなー。」「あ、来た!」見ると、黒猫が一匹。「電話をくれたのは、あなたなの?」「おぉー。見事な月だこと。」2人は月を見上げた。
「なぜ4人が、同じ夢を見たのか、いまだにわからない。」「仲間に入れてもらったけど、思ったより面白くなかった。解放してあげる。」カスミはそう言い、ブタのお守りを叩きつける。
お守りがいくつものピースに割れた。そしてカスミは3人に背を向け屋上を後にした。「蒼井は、俺たちから、去っていった。クラスで、俺は話しかけられるようになり…」ヨシダが修二に話しかける。

「ヨコヤマのやつ、校長に辞表提出して、辞めなきゃならないらしいよ。」

「え、ヨコヤマ、辞めちゃうの!?」「ヨコヤマの為に、俺たちは徹夜で、嘆願書を偽造した。」教卓で、キャサリンがみんなの嘆願書をまとめる。

『横山武士先生の辞表提出撤回嘆願書ポイントひたすら書く!!』「みんな、100人分書いたよ!」とキャサリン。「おぉー!!」クラスから大歓声が沸き起こるみんなが作ってくれた嘆願書を校長に提出する横山。

校長はパラパラと嘆願書をめくり、「この嘆願書に免じて。」校長が撤回してくれた。「おいちゃんも、戻ってきた。」「じゃあ、その女将さんの話っていうのは、健康食品買ってくれっていう話だったの?」
「…そう。」「ふーん。うっか。」廊下の窓から外を見つめるカスミに、キャサリンが声をかける。「何見てるの?」

「先生は、取り返しのつかない場所に行ったこと、ありますか?」「…うん。あるわね。」

「一人で戻ってきたんですか?」「ううん。友達だね。」「…そうですか。」「友達が連れ戻してくれた。」キャサリンの言葉に小さく微笑み、カスミはまた考えた。「人を助けられるのは、人だけなのかもしれない。」

彰の部屋に集まる3人。「俺もう一回やり直そうかなー。」と修二。「やり直すって何を?」彰が聞く。「だからあのクラスで、もう一回桐谷修二を作り上げていこうかなって思って。」
「また、人気者に戻すの?」と信子。「ま、それは、どうでしょう。」「俺がプロデュースしてやるよん!ティン!」おもちゃのギターを手に言う彰。「そんなのお断り、ティン!」
「誰かがいれば、取り返しのつかない場所からでも、戻ってこれる。」仕事から戻った悟が浩二に言う。「急な話だけどさ…転勤決まっちゃってさ。」「え!!うち引っ越すの?」
「ここにいる限り、俺は、道に迷うことは、ないだろう。」

以上、ドラマ「野ブタ。をプロデュース」9話のあらすじ、ネタバレの紹介でした!

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