アンナチュラル第4話 あらすじ 誰のために働く
無茶な就業を余儀なくされたひとりの男が亡くなります。
UDIラボのメンバーは、残された妻と子供のために真実に近づけるのでしょうか。
バイク事故で夫を亡くし、二人の子どもを抱えて途方に暮れる妻。夫は早朝から深夜まで身を粉にして働いてきたのに、事故後の会社の対応は心無いもので遺族の悲しみに追い打ちをかけます。
死因究明は遺族の救いとなるのでしょうか?
気になるところですが、まずは今回出演の主なゲストをご紹介します
佐野可奈子(戸田菜穂)
出典:pilopulin.com
バイク事故で亡くなった男性の妻。子供二人を抱えた今後の生活が心配で、弁護士の夏代(薬師丸ひろ子)の助言を受けUDIラボに夫の解剖依頼をし、死因を究明しようとします。
戸田菜穂さんは1974年3月生まれのA型です。第15回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリに選ばれ1990年にデビューしました。ドラマでは「ショムニ」の秘書方の方々、「anego(アネゴ)」、「空飛ぶタイヤ」、映画「記憶屋 あなたを忘れない」、2020年4月に全国公開予定の「高津川」などなどあります。ホリプロ所属。
佐野祐斗(坪倉由幸)
テレビで話題の「しあわせの蜂蜜ケーキ」工場製造責任者で月140時間の残業をしていました。
バイクで帰宅中に自損事故をおこして即死してます。
坪倉由幸さんは1977年生まれでお笑いトリオ我が家のリーダーです。最近ではドラマ「あなたの番です」にも出演されていました。渡辺プロダクション所属。
松永(春海四方)
出典:twitter
「しあわせの蜂蜜ケーキ」の工場長。佐野の死亡原因の「責任の所在」確認のため、会社側の代表としてUDIラボに来る「賠償金を払いたくない三銃士」のひとり。
春海四方さんは1959年3月生まれ劇男一世風靡セピアの元メンバーでドラマ「半分、青い。」や「夜行観覧車」、映画では「白鳥麗子でございます!THE MOVIE」のほか舞台でも数多くの作品に参加されています。現在はシス・カンパニー所属。
田中(菊田大輔)
事故以前に佐野の健康診断をした病院側が立てた弁護士。佐野の死亡原因の「責任の所在」確認のため、病院側の代表としてUDIラボに来る「賠償金を払いたくない三銃士」のひとり。
木村(阿部亮平)
バイク屋の店長。事故以前に佐野のバイクを修理しています。佐野の死亡原因の「責任の所在」確認のため、バイク修理側としてUDIラボに来る「賠償金を払いたくない三銃士」のひとり。
過労死か、修理ミスか、医療ミスか
三澄ミコト(石原さとみ)の母親で弁護士の夏代(薬師丸ひろ子)が明日UDIラボで解剖されるというご遺体のことで訪れます。
バイク事故により亡くなったそのご遺体・佐野(坪倉由幸)の死因を究明してほしいというものです。
佐野には妻と子どもが2人いましたが、バイクの任意保険が切れていた上に生命保険にも未加入。子供2人を抱えて途方に暮れる妻・可奈子(戸田菜穂)らのためにも夏代は過労を立証し、労災を認めさせ、会社に賠償責任をとらそうと考えているのでした。
佐野が事故を起こした原因として考えられる要素は3つ、その死因次第で「責任の所在」が変わるため、死因究明は遺された家族にとっては重要な問題です。
①過労死→勤め先
②バイクの修理ミス→バイク屋
③病気の見落とし→病院
しかし、工場長はサービス残業を否定、ブレーキの調子が悪いと佐野は言っていた
と、バイクのせいにします。
バイク屋の店長は病院に行くって聞いたから、持病でもあったのでは、と事故は病気のせいだとし、病院は医療ミスを否定。工場長・バイク工場・病院の3者が責任を押しつけ合っているのでした。
死因は特定するも…
「責任の所在」の責任を負った三澄班が解剖した結果、直接の死因はくも膜下出血とと判明します。
くも膜下出血が事故前ならば病死で病院の見逃し、くも膜下出血が事故後ならばブレーキの故障でバイク屋の責任となります。詳しく調べるために組織検査をすることになります。
検査に時間がかかるために工場長・バイク工場・病院の3者は醜い責任の押しつけ合いでその日は物分かれに終わります。
そんな中,ミコト(石原さとみ)は佐野の息子・裕(藤村真優)が精一杯の抗議をする姿を目撃します。「しあわせの蜂蜜ケーキ」の直売店に石を投げつけてガラスを割ってしまうのです。
一方、差出人不明のメールを受けとった夏代(薬師丸ひろ子)は、工場長に詰め寄ります。
そのメールには退勤後のサービス残業は当たり前のように行われていたと書かれていました。従業員による内部告発だと工場長に過重労働を追求します。
しかし追求の最中に工場長が倒れたことで、一番時間外労働をしていたのは工場長だったのだということがわかります。
話題沸騰で注文が大量に入り、生産が追いつかず何ヶ月もの間、時間外労働をせざるを得なくなったので工場長は出荷制限か作業工程を減らすよう社長に直談判していました。
ところが、社長は受け入れるどころやる気で乗り切ることを要求、挙句の果てに「嫌なら辞めてもらっても~」とふざけた返答。
残業についても社員が忖度して勝手にやったことで、会社としてなにひとつ強制していないと一切の関与を否定します。
もう一つの死因ともう一つの事故
そんな中、組織検査の結果報告を説明するためにミコト(石原さとみ)と夏代(薬師丸ひろ子)は可奈子(戸田菜穂)の元を訪れます。死因の一つ「外傷性椎骨動脈かい離」は首に極端な負荷がかかったため、首の動脈が裂けたためでした。
ただ、周辺の組織の再生具合から見て、命を落としたバイク事故よりも古くて30日位前に出来たものでした。
その頃から動脈は皮1枚で繋がっているような状態のところ、運転中に血管が破裂し、クモ膜下出血を起こして事故を起こしたものでした。
これが佐野(坪倉由幸)のバイク事故の真相でしたが、CTには映らないため病院の責任は問えず、バイクが事故の原因ではないのでバイク屋の責任も問えません。
佐野の肘にあった古い傷のことをミコトが尋ねると、可奈子(戸田菜穂)は30日前に夫が血だらけで帰ってきたことを思い出します。
再び、過労による交通事故死が浮上しますが、バイク通勤が禁止されている中での交通事故なので会社側の言い分が通る可能性のほうが高いようです。
つらい気持ちを押し殺し、ミコトは調査報告のために、以前の事故についてさらに詳しいことを聞きます。
そして佐野が勤務時間外に「バイクで」社長にケーキを届けたことを知ります。その際に過労による寝不足で転倒事故を起こしたのでした。
果たして事故の原因は??
転倒事故は社長にケーキを届けるという時間外労働の際に起きたことを証明するために、車体に付いた塗料の成分から現場を特定したい三澄班にマンホールカードの情報がもたらされます。
そして2,000個のレアマンホールの調査に出る三澄班は佐野の息子・裕(藤村真優)と合流します。
その一方では現場復帰した工場長は自ら「しあわせの蜂蜜ケーキ」の生産ラインを止め、従業員たちに休暇を取るように指示し、怒り狂う社長に異議を唱えます。
そして従業員たちを引き連れて、マンホール調査のため三澄班に合流します。
特定された場所は社長の自宅付近だった事が判明され、従業員全員に無理な長時間労働を強いていた社長を訴える裁判を起こします。
先の転倒事故で椎骨動脈の損傷を起こしていた佐野は、検査のための休暇が取れずに放置せざるを得なかったことからクモ膜下出血に至ったことがとわかりました。
「幸せだといいなぁ コイツラがおとなになった時」と子供にささやく佐野の姿が回想されます。
中堂系(井浦新)がUDIラボで働く理由
第1話からずっと怪しい動き続ける中堂系(井浦新)と葬儀屋・木林(竜星涼)。
葬儀屋・木林から「赤い金魚が出た」という連絡を受けた中堂(井浦新)は、遺族に無断で葬儀前のご遺体を検案します。
そんな中堂の様子を見たミコトは、所長の神倉(松重豊)にこの件を問いただします。
8年前に日彰医大法医学教室に運ばれた他殺体を、その日の当番だった中堂は何も言わず解剖しました。
が、その身元不明の他殺体とは糀谷夕希子(橋本真実)という中堂の恋人だったことが判ります。
前回3話で明かされた逮捕歴とはこの事でした。結果、証拠不十分で不起訴になっています。
ブラック企業に勤めながらも家族という生きがいをもっていた佐野とやることが見つからないお金持ちの息子・六郎(窪田正孝)の姿が対照的でした。
職場の人達から父親(坪倉由幸)の様子を聞いて満足そうに母(戸田菜穂)へ報告する佐野の息子・裕(藤村真優)の姿は父親を誇りに思っているようでした。
月並みな言い方になってしまいますが、このドラマ毎回作り込んでいると思います。リストラにあってやっと就けた仕事を大黒柱としていた佐野家には出荷前の商品が積まれていました。少しでも家計の足しにと内職でもしているのでしょう。
このドラマは色々伏線が張られていますが、回収してくれると安心感が持てるし、たとえ回収し切れなくなっても満足できます。
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