古畑任三郎 第1シリーズ 第5話 汚れた王将 あらすじ・ネタバレ

 

ドラマ「古畑任三郎」第5話のあらすじ・ネタバレを紹介します!

第5話「汚れた王将」

[あらすじ・ネタバレ]

“パジャマのボタン止めてから、全部ずれていた事に気付く事って良くあります。

パジャマを着る時は必ずボタン下 から止めてください。まず掛け違える事はありません。
合理的に生きるっていうのはつまりそういう事で…”

将棋棋士の米沢八段(坂東八十助)は、竜人戦において封じ手を白紙のまま封印して一日目の対局を終えるが、それを立会人の大石(小林昭二)に見咎められ自室で殺害、死体を大石の部屋に運んで
風呂場での事故死に見せかけた。

翌日、再開された竜人戦の席で開封された白紙のはずの封じ手には、米沢が一晩熟考した指し手が記されていた。

しかし、米沢は何故か飛車成りをしなかったため、
勝てる試合を落としてしまう。

試合を見ていたギャラリーはあそこで成っていたら絶対勝ってたと口々に言っていた。

それを聞いた古畑(田村正和)はそこに疑問を持つ。

「米沢八段の手、そんなにおかしかったの?」
しかし、誰一人として合理的に説明できるものはいなかった。

古畑は単独で調査を開始する。そこで将棋盤や将棋の駒は米沢八段のものを使っていたことが判明する。竜王の将棋盤は食べ物が落ちて使えない…
しかし、これで古畑はピンとくる。

 

”えー、試合に使った駒、夕べ米沢八段の部屋にあったものでした。今日のポイントは2つ。まず米沢八段が使った封じ手のトリック。そして、もうひとつ…なぜ八段は勝てるはずの勝負を捨てなければならなかったのか…
今日はちょっと急いでますんでこの辺で。古畑任三郎でした。”

 

米沢八段は1人将棋を差していた。そこに古畑が訪ねる。

「残念でしたね…。お気持ちはお察しします。辛いとこですね。」「実力でしょう。」「いいえ、あなたは勝ってた。勝てる勝負をみすみす棒に振ったんです。
一晩考えた封じ手で負けちゃいけませんよ。」

「意味がよく…」米沢八段はとぼける。古畑は1つ手品をというが、米沢八段は1人にしてくれと言う。しかし、かなり強引に好きな動物を1つあげてくださいと言う古畑。

米沢八段は麒麟と言う。

封筒から取り出した絵には麒麟の絵が描いてある。

古畑の書いた麒麟を見てそんなの麒麟じゃないと言う米沢八段。そこで古畑は1本の爪楊枝を出し、これで書いたのだという。「仕掛けはもう
お分かりですね?」封筒の上にカーボン用紙を置きその上から書くという手品だった。

46銀ならこれで書けるはずと問い詰める。

ヒントになったのは封筒の隅に書かれていた「古」を逆さにしたマークだった。

「どうしても勝たなくちゃいけなかったんですね、この試合に……将棋の世界も世代交代だそうで…ここで踏ん張らないとあとは若手の波に飲まれるだけ。なんとしても勝ちたかった。大石さんを殺したのは秘密を
知られたからですね。」それを聞いて米沢八段は証拠は?と言う。

困惑する古畑。しかも、不正を証明するものであって殺人を証明するものではないと論理的に説明する米沢八段。それを聞いて実は大石を殺した
証拠を見つけたという古畑。

「正確に言えば見つけたのは先生ご自身です。」古畑は試合の時、駒を戻すしかなかったという。「飛車が成れば裏返しにしなければならないからです。そんなことは死んでもできない。

裏返しにすればバレてしまうからです、あるものが。私の勘が正しければ」そうして飛車をひっくり返す古畑。ひっくり返した飛車にはべっとりと血が付着していた。

「飛ぶんですよ、血痕てやつは。これは鑑識に回すとしましょう」
「決め手にはならない」とまだシラを切る米沢八段。

「この駒は確かに夕べ私の部屋にあったものです。そこに血痕がついていた…おそらく大石さんのものでしょう。しかし、それは犯行現場が特定されたものに過ぎない」
「だったらどうして隠そうとしたんですか?一生を左右するかもしれない大事な試合に負けてまでもあなたは血痕を隠そうとした。なぜです?」古畑が王手のように詰め寄る。

米沢八段は沈黙する。「投了と考えてよろしいでしょうか?」
「結構でしょう」もう逃げれないと悟った米沢八段はついに殺人を認めた。「殺しを犯してまで勝とうと思った勝負なのに…んー皮肉なものですね」そこで米沢八段は立ち上がり縁側へ。

「古畑さん。本心を言います。
ほっとしてるんですよ、内心は。実はもうすぐ感想戦というのが始まる。

今日の対局を1手ずつ初手から振り返って皆で検討するんです。大抵は下手な指し手も強引な理由をつけて説明するんですが…あの時の飛車の動きに関して
私は説明のしようがない。

途方に暮れていたところで、合理的な説明が出来ないくらいなら自首した方がましだ」「お察しします」米沢八段は心底から犯行を認め、古畑と共に去っていくのであった。

以上、ドラマ「古畑任三郎」第5話のあらすじ・ネタバレの紹介でした!

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