ドラマ「コウノドリ(シーズン1)」第4話のあらすじ・ネタバレまとめました!(^^)!
【コウノドリ 第4話あらすじ・ネタバレ】
新生児科に新しい女医の新井恵美(山口紗弥加)がやって来る。
夜、新米・産科医の下屋加江(松岡茉優)の担当の患者、田中さん夫妻が破水かもしれないとやって来た。
妊婦は21週で、切迫流産の状態。赤ちゃんの推定体重は420g程度。
やはり少し破水しており、羊水がもれているという。下屋は説明をする。
このまま漏れ続けると赤ちゃんの肺がしっかり作れないなどの問題が起こる。
しかし今、生まれてしまうと小さすぎる赤ちゃんは助かりません。
「下屋先生、昨日問題ないって言いましたよね?どうして?」
妻の陽子(河井青葉)訪ねる。産科医である鴻鳥サクラ(綾野剛)がフォローを入れる。
「切迫流産は予測がつきません。ほとんどの場合症状が出てからの対処になります。」
じゃあどうすれば、と夫の田中淳(和田正人)。
「赤ちゃんがお腹の中にいるのが1日でも長いほど助かる可能性は高くなります。破水している事を考えるとこのまま臨月まで持たせるのは難しいです。まず最初の目標は24週です。赤ちゃんの体重が500gまでいけば元気に育つ可能性は50%以上になります。」
「50%?」と夫の淳。
「はい。妊娠を希望する場合は今からすぐ入院してベッドで安静状態を保って頂きます。」
希望する場合って?「24週まで持ちこたえ、出産にこぎつけたとしても、赤ちゃんは重い障害がある可能性があります。脳性麻痺や肺の病気、視力障害など」
うちひしがれる田中夫妻。言葉もない。
「それに安静というのは歩行禁止、食事もトイレもすべてベッドの上です。さらに感染症や陣痛を防ぐ薬を24時間点滴しますが、吐き気やだるさなどの副作用も。妊娠を継続するか、赤ちゃんを諦めるかどうしますか?人工流産が認められているのは21週6日まで、出来れば今日か明日あたりまでには」、とサクラは穏やかな口調を心掛けてはいるが淡々と続ける。
感情的になる淳。
「元気に生まれるって言ってくれよ!結婚して10年待って待ってやっと出来た子だぞ!」サクラは言う。「僕たち医者はご家族の未来を背負う事はできません。でもお二人の決断に対して僕らは全力でサポートします。」
部屋で泣きわめく妻・陽子。
「なんで私たちの赤ちゃんなの、いやだ!助からないかもしれない。生まれても障害が残るなんて可哀想だよ!」
「可哀想なんて言うなよ!母親に可哀想なんて言われたらよ、腹の中で必死に頑張ってんのにやってらんねえだろ!俺は逃げねえぞ!こいつの親だからなぁ。時間がなくたって難しくたって、真剣に悩んで考えて決めてやらなきゃよ!この子のこと考えてやれんのは俺とお前しかいねえじゃねぇか!障害とか、その親がどんだけ大変か、俺には想像つかねえし、正直こええよ!でもやっぱり生まれてきて欲しい。お前にもつらい思いさせるかもしれねえけど、この子に出来る事はなんだってしてやりてえよ!」
夫、淳の言葉に涙する陽子。田中陽子のカルテを見返している下屋。
声をかけてやる助産師の小松(吉田羊)。
近くに座っていた産科医・四宮(星野源)が立ちあがる。
「下屋は、自分にミスがなかったか確認したいのか?切迫流産はベテラン医師や助産師でもなかなか予測する事が出来ない。
もしお前が流産の兆候に気付かなかったせいだったとしても
今やるべき事は自分の失敗を確認することじゃないはずだけど。」
頭を抱える下屋。そこへ田中淳が鴻鳥先生は、とナースステーションへやって来る。
「助けて下さい、陽子と赤ん坊を。」そう言ってサクラたちに頭を下げる淳。
受け止めるサクラたち。これからが本番だよ、と下屋に声を掛ける小松。
はい、と下屋は力強く返事をした。
カンファレンス室。新生児科医の新井が田中夫妻の件について下屋に詰め寄る。
「大丈夫だと思います。」、と笑顔で答える下屋に冷静に淡々と問いただす。
「思います?それ感想ですよね?」
「………」
部屋で絶対安静の陽子はベッドの上で愚痴っている。
1日がこんなに長いなんて。
天井をただ見て、赤ちゃん流れちゃったらどうしようって…。淳が明るく話を変えたり、励ましている。しかし10日後、とうとう田中陽子の陣痛が始まってしまった。
23週6日。まだ子宮が小さいためカイザーは体の負担が大きすぎる。
赤ちゃんが危険な状態と体にメスを入れる負担とをしっかり天秤にかけた上で決めてもらわないといけないのだ、とサクラは下屋に話す。
田中のもとへ説明に行く下屋。
「分娩は回避できなくなりました。このまま下から生まれてしまうと低酸素状態となり最悪の場合、赤ちゃんは助かりません。」だったらすぐに切って下さい、と陽子。
「帝王切開は、リスクを伴います。大量の出血、内臓の損傷、感染症の危険もあります。
安静にしていた陽子さんの場合、肺血栓症も気がかりです。
超早期の帝王切開です。安全に早く赤ちゃんを出すために子宮は大きく縦に切ります。
そうなると次に妊娠した時に子宮破裂や、胎盤の癒着のリスクが高くなります。
これだけのリスクをおかして手術しても今この子が生存できる可能性は50%くらいです。
障害のない生存はもっと低くなります。
母体の安全を最優先とする産科医としては帝王切開はすすめられません。」
下屋はしっかりとそう伝えた。「先生はどう思いますか」「え?」医者としてじゃなく、下屋先生個人はどう思いますか、と陽子が問う。「私は、…」
下屋は慎重に言葉を選ぶ。
「私は、両方助けたいです。赤ちゃん、諦めたくないです。」
「私もです。赤ちゃん諦めたくないです。生まれてきて欲しい。」と涙する陽子。
そして手術開始。サクラも駆け付けた。安心する下屋。
帝王切開により手際よく赤ちゃんが出される。
しかし受け取った下屋は、そのあまりの小ささに愕然としてしまう。
待機していた小児科医たちが治療にあたる。
手術台のまま心配そうに赤ちゃんを見ている田中夫妻。
手術室から廊下へと保育器が運ばれてくる。あまりの小ささに衝撃を受ける淳。乳児室をガラス越しに見に来ている田中淳。「うちの子あんなにちっちゃくて大丈夫でしょうか。」そこへサクラがやってくる。
「それはまだ分かりません。でも赤ちゃんの生命力は未知数です。信じてあげてください。赤ちゃんの生きる力。」今橋が純に話す。赤ちゃんの出生体重452g。
「なんらかの障害は残ると覚悟しておいて下さい。」
最初の山場は一週間だという。肺や腸が破れてしまう可能性もあるという。
「俺にできることはなんですか」
「赤ちゃんに触ってあげてください。お父さんに触ってもらったら赤ちゃんも安心しますよ。」
今橋にそう言われ、おそるおそる指を差し入れる淳。
赤ちゃんのその小さな小さな手に指を当ててみると小さな力で握り返してくる。
「握った…」淳は赤ちゃんに話し掛ける。
「父ちゃんだぞ、父ちゃんが、ついてるからな」病院の廊下の待合ソファーに一人で座っている下屋に気付くサクラ。
「これで良かったんですか…」サクラに下屋は話し出す。
「私言いました。赤ちゃんもお母さんも両方助けたいって。でもおめでとうって言えませんでした。田中さんの赤ちゃんを手のひらに乗せた時、私怖くなったんです。こんなに軽くて小さくて、本当に助かるのかなって。私は判断を間違えたんじゃないかって…」
となりに座るサクラ。「出産は結果だから。母子ともに無事ならばそれで問題はない。」
でももし上手くいなかった場合、例え産科医の判断になに一つミスがなかったとしても、患者との信頼関係なんてすぐに壊れてしまうよ。
と、サクラは続ける。
「下屋の判断が正しかったかどうか僕にもわからない。答えはどこにもないからね。それなのに僕らはいつだって正解のない過酷な決断を患者に迫ってるんだ。だからこそ、正しい情報を伝えて真剣に患者に向き合わなくちゃならない。そして患者が決断を下した時、ぼくらはその決断に対してベストを尽くすんだよ。」
鴻鳥先生は怖くないんですか!自分の判断が間違ってたんじゃないかって迷うことはないんですか?、と涙をためている下屋。
「迷うよ、人間だからね。これで良かったか、他に方法はなかったか、ミスはなかったか。いつだって迷ってるさ。でももしそれを怖いと思ってるなら産科医をやめて逃げ出すか、次に繋げるしかないんだよ。」
翌日 田中夫妻は乳児室の赤ちゃんの元へやって来る。
緊張している車椅子の妻・陽子。サクラと今橋がその光景を見守っている。
保育器にはチューブに繋がれた小さすぎる赤ちゃん。
「ほんとにちっちゃいね…」
触れてあげて下さい、お母さんがくるのをずっと待ってたんですよ、と今橋。
差し出した陽子の指を握り返す赤ちゃん。
「あったかい…」「田中大地はどうかな、ちっちゃく生まれた分、二人ででっかく育ててやろうぜ」
淳は言う。涙がこぼれている陽子。
「あたし悲しいんじゃないからね、嬉しくて泣いてるんだからね!」
下屋先生、ありがとう、と陽子は下屋を見詰めた。「あたしこの子を生んで良かったです。」深く深く頭を下げる下屋。
今日もつぼみの病室へ来ている四宮。
「先生がもっといい医者だったら…ごめんな」、と一人話しかけている。
仕事終わりに、楽器店に来るサクラと小松。楽しそうにピアノを弾くサクラ。
嬉しそうに聞いている小松。
田中大地くんの保育器を見つめている下屋。「大地くん頑張ろうね。」
下屋の言葉に新生児科の新井は優しく微笑んでいた。
サクラの心:田中さん夫婦の選んだ道が正しかったかどうか、それは誰にもわからない。
小さな命と向き合う時、親が下す決断に模範回答などないのだから。
以上、ドラマ「コウノドリ(シーズン1)」第4話のあらすじ・ネタバレの紹介でした!
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