ドラマ「コウノドリ(シーズン1)」第8話のあらすじ・ネタバレまとめました!(^^)!
【コウノドリ 第8話あらすじ・ネタバレ】
ペルソナ総合医療センターの産婦人科前の待合室。
大きなお腹の川村(中村ゆり)に話しかける隣りの土屋(谷村美月)。互いに週数などを話す二人。
37週だと答える川村実咲。20週、昨日初めて胎動を感じたと笑って話す土屋マキ。
浮かない表情で遠くを見つめている川村。川村さん順調ですね。
このままだと僕らの出番はなさそうです。川村の診察にあたるのは産科医・鴻鳥サクラ(綾野剛)。「はい」川村は口を開く。
「赤ちゃんがお腹の中で動くたびに苦しいんです。この子がお腹に来てくれた時はすごく嬉しかった。だけど私はやっぱり、翼のことを乗り越えるなんて、出来ない…」涙が溢れる川村。
一方、ペルソナ総合医療センター産科医の四宮春樹(星野源)の診察。腹部エコーを受けている土屋マキ。
エコーを見たまま黙っている四宮。部屋を移し、診察の結果を話す。
「お腹の赤ちゃんですが、口唇口蓋裂です。」「こうしん?」
「先天性疾患の一つで、上唇が裂けています。」えっ?表情が硬くなる土屋。
口唇口蓋裂の説明用の用紙を差し出す四宮。
「妊娠初期の胎児はみんな鼻の下が左右に別れています。通常は器官が出来る時に左右から組織が伸びてきて融合するんですが、それができていないのが口唇口蓋裂です。」
呆然としている土屋マキ。
「えっと医療面や哺乳、いずれは咀嚼などの機能面に対して治療を行い、段階を追って手術していくことになります。」赤ちゃんに手術って、とマキ。
「今のところ他に異常はありませんし、口唇口蓋裂は手術で治る疾患です。命に関わることではありませんので、ご心配なく。」
頭が追い付かない土屋。産科医たちの休憩室。やってきたメディカルソーシャルワーカーの向井(江口のりこ)がサクラに話しかける。
「さっきロビーで川村さんをみました。もうすぐ予定日ですよね。」
「はい、順調です。」、とサクラ。
「良かった、翼くんの事からもう2年ですもんね。」
「はい。」言葉少なめに部屋を出ていくサクラ。あの、翼くんって?と隣りから問う新米産科医の下屋加江(松岡茉優)。「川村実咲さん。2年前に最初の赤ちゃんを亡くされてるの」、と向井。
サクラの心:どうしても忘れられない出産が、僕にはある。廊下を歩いていく。2年前の回想。ある部屋の目の前には川村夫妻が座っている。サクラが初めに口を開く。「川村さんの赤ちゃんは間違いなく無脳症だと思います。」
「無脳症?」繰り返すだけの川村実咲。サクラの隣りには小児科医・NICUセンター長の今橋(大森南朋)。夫妻と向かい合って4人でテーブルを囲んでいる。無脳症についての用紙を差し出し、サクラが説明する。
「無脳症は脳や頭蓋骨が全体うまく形成されない病気です。体は発達するけど脳が発達しないんです。大脳や心臓を動かしたり、呼吸など生命を維持する脳幹が育たず、赤ちゃんが自分で生きる事が出来ないんです。」「念のため私も診させて頂きましたが、間違いないと思います。」、と今橋。
「でも、昨日の夜、この子初めて動いたんです。この子は生きてます!」語気を強める実咲。「川村さんのお腹の中では生きています、でも外の世界では生きる事が難しいんです。」今の医療で、出来ることはありません、と今橋。
それは、諦めろという事ですか、と夫も声をあげる。
「無脳症の赤ちゃんはほぼ長くは生きられません。多くのお子さんは数日、数時間以内に亡くなります。このまま妊娠を続ければお母さんの体にも心にも大きな負担を与える結果となります。また無脳症の赤ちゃんのお産自体難しく、リスクも高くなります このまま妊娠を続けるか、残念ですが妊娠継続を諦めるか、お二人でよくご相談下さい。」
サクラは正確にそう伝える。「なんで、なんでこの子が?生きてるよって動いてるのに…なのに降ろせって言うんですか…」泣き崩れる川村実咲。喫茶店に夫が駆け込んでくる。
一人テーブル席に座っていた土屋マキは泣いている。
「どうした?」病気だって、私たちの赤ちゃん。
そう言って、スマホで検索した「口唇口蓋裂」の顔の画像を見せる。「なんでこの子が…」廊下を歩いている四宮春樹。
変顔を決める助産師の小松(吉田羊)とサクラ。
「………」そこへ谷村夫妻が突然やってくる。もう一度口唇口蓋裂の話を聞きたいという。
端的に話し、「今はなにも出来ることはない」、と言い、淡々と去っていく四宮。
動けないでいる土屋夫妻に代わりにサクラと小松が別室で説明をすることに。
「500、600人に一人の割合であること。」「お母さんのせいではありません。」「本当の原因はわかっていません。」「誰に起こっていたとしても不思議はないんですよ。」
脳性麻痺のつぼみちゃんの部屋に来ている四宮。
熱も下がって、肺炎の症状もだいぶ収まりました、と看護師が話す。
「もうすぐ6歳の誕生日だもんね」、とつぼみに話し掛けるその看護師。
そうか、6歳か、と頭を撫でる四宮。
サクラが口唇口蓋裂について信頼できる病院にお願いの電話をすると、もう四宮から連絡を貰っていると話すその電話先の医師。それを聞いてサクラは口元を綻ばせる。
ペルソナ総合医療センターの不妊外来に通う雑誌社に勤める相沢(西田尚美)。
妊娠5週との説明を受ける。
表情がパッと花が咲いたように明るくなっていく。
「2週間後に心拍を確認したらここは卒業ですね。」笑顔を見せる。
NICUに一人の女性。母乳を届けにやってきた森口亮子(奥貫薫)。
今橋に呼び止められ、赤ちゃんに逢って行って欲しいと言われるが赤ちゃんの顔も見ずに帰っていってしまう。
それを見ている新米小児科医の白川(坂口健太郎)、同じく小児科医の新井恵美(山口紗弥加)。
家でひとり口唇口蓋裂についてをインターネットで調べている土屋マキ。
「どうして、どうしてよりによって私たちの赤ちゃんなの?」夜、胎動を感じる川村美咲(中村ゆり)。部屋に飾ってある翼のエコー写真をふと見る。
2年前を思い出す。インターネットで無脳症を検索する実咲。
俺は生んでほしくない、と夫は言う。
「もしお前になにかあったら俺は自分のことをずっと憎んで生きてかなきゃならないんだぞ。俺は生きられない赤ちゃんよりお前の方がずっと大切なんだよ!」
泣きじゃくる実咲。その後、ペルソナ総合医療センターで分娩をすることに。
みんなと同じ、何も変わらない痛いお産。痛くて辛くて、でも顔を見たら喜びが勝るはずの。
おめでとうございます、男の子です、と主治医のサクラは鴻鳥は言った。しかし産声はない。待っても待ってもない。
涙が止まらない川村実咲。裏で死産証書を記入しているサクラ。
休憩室に入ってくる四宮。「四宮、僕たちは無力だね。」
カンファレンス室。川村実咲や土屋マキの話がなされる。「ちょっと大袈裟だよなぁ、このご両親!手術でさんざん治るって説明してんのに何で理解出来ないかなぁ。ちょっと騒ぎすぎなんじゃねえの?」と白川が言う。四宮は近寄っていき、白川の足を思いっきり踏みつける。
悶絶する白川。「あ、白川先生、いたんだぁ。」カンファレンス室を出て行ってしまった。「いや、俺はただ、子供の病気が受け入れられないなんて、親としてどうなんだって…」、と白川。「親だからだろ。」
それを見ていたサクラが口を開く。「これから長い時間をかけて、大変なことを乗り越えていくのは家族なんだよ。不安に思ってなにが悪い。大袈裟に心配してなにが悪い?みんな自分の命より大切な子供の命を僕らに預けてるんだ。新生児科医のくせに、そんな事も解らないのか!」
えいっ、と四宮が白川にそうしたように、軽く足を踏む。うっ、と反応する白川。「っていう、あれは四宮のわかりずら~い、白川先生に対する愛のむちなんじゃないの?」そう言って、サクラも部屋を出て行った。「俺、この仕事向いてないのかもな。やっぱり実家帰って小児科継いだ方が…」
すると黙って聞いていた下屋が言う。
「そうすれば! いいね、逃げるとこがある人は」顔を上げる白川。
「赤ちゃんもお母さんも、どんなに辛くても病気や障害から逃げる事は出来ないんだよ。」一人部屋に取り残される白川。
夜、帰ろうとする白川に今橋は一つの手紙を渡す。
患者からの手紙の用だった。廊下のソファーで読む白川。
そこには何枚かの赤ちゃんの写真が同封されていた。産婦人科の待合室。周りを見渡す土屋マキ。色々な家族連れ、母子、元気な子供達。
涙が溢れてくる。「どうして私だけ…」そこへ川村実咲がやってきて、何も言わずに土屋マキの背中をさすってやる。朝、ナースステーションにいたサクラのもとにやって来る白川。
今日の土屋の診察に自分も立ち会いたいと申し出る。「もちろん!」
土屋マキの診察が始まる。「私、どうしたらいいか解らないんです。」
サクラの後ろには白川が立っている。「生まれてきてもこの子が可哀想だって思ってしまって。母親失格ですよね。」涙がこぼれる土屋。
声をかける白川。昨日今橋から渡された手紙を土屋に差し出す。
「口唇口蓋裂の赤ちゃんのお母さんから頂いたものです。土屋さんと同じように最初は悩んだそうです。生んでからも大変な事はあると思います。」
同封されていた写真を見せる白川。
その写真は手術前の口元の写真と手術後の綺麗になった口元の写真だった。今はこの子の個性だと明るく思っています、最後の文を読み上げる土屋マキ。「はい。」白川は話す。
「治療方法や治療時期は個人によって異なります。20歳近く、長きに亘る場合もあります。
けど赤ちゃんとご両親、そしてそのご家族が目の前の治療を一つ一つ乗り越えていけば、口唇口蓋裂は必ず治ります!」
白川を見る土屋マキ。一緒に腹部エコーを見るサクラ、白川。「この子が私たちの赤ちゃんなんだ。」自然と笑顔になっている土屋マキ。今橋に手紙を返す白川、頭を下げる。
「僕たちの仕事はさ、毎日小さな命に向き合い、時には助けられないこともある。肉体的にも精神的にもすり減るよね。でもね、白川先生、喋る事が出来ない赤ちゃんの声に耳を傾けられるのはNICUで働く、我々しかいないと思うんだ。」
今橋はそう言った。「俺たちしか…」「白川先生には赤ちゃんの声、ちゃんと聞こえてると思うよ。」川村の診察にあたる主治医のサクラ。
「この妊娠が分かった時、夫に内緒で生むのやめようと思ってたんです。もう赤ちゃん生むの怖かったから。毎日悩んで苦しくて、だけどこの子が毎日大きくなっていくのが嬉しくて。翼の時の悲しい気持ちは一生忘れることはないと思います。
だけどそれでも私はやっぱり赤ちゃんが欲しいです。」
はい、と笑顔を向けるサクラ。マキの両親に口唇口蓋裂の赤ちゃんについて説明する土屋夫妻。
だんだん親子喧嘩になっていくマキと父親。最初はなんでうちの子が、って思ったよ、とマキは言う。
「あたしだって本当は怖いんだよ!けどこの子はあたしたちを選んで来てくれた赤ちゃんなの。
お腹の中で一生懸命生きてるの!」すると、その場に居合わせていたマキの祖母がエコー写真をそっと手に取る。
「今はすごいねぇ、お腹の中の赤ちゃんがこんなにはっきり写るなんてねぇ。」可愛いねぇ、とマキに微笑む。「でしょ!」嬉しそうに頷く祖母。
「おいマキ、生まれてくる赤ん坊は10年かかっても20年かかっても治してやれ、親なんだからよ!親が自分の子供を愛せねえ訳ねえだろうが!ばか野郎!」、と父が言う。
「うん。」マキを頼む、とマキの夫に深く頭を下げる父。寄り添う母。
分かりました、と夫も姿勢を正し、頭を下げる。優しい笑みになるマキ。病院の廊下を歩いている四宮に声をかけるマキ。「私は四宮先生が嫌いです。」
居合わせる小松、サクラ。「でも3つだけ言いたいことがあります。」はい?、と四宮。
「一つ目は形成外科の先生を紹介して下さってありがとうございました。」サクラをチラリと見る四宮。目を逸らすサクラ。
「二つ目は、私はこの子をちゃんと生んで、絶対に治してあげます。」
そうですか。「3つ目は、やっぱりいいです…」え、ちょ、ちょ、そこはちゃんと言おうよ、と帰ろうとするマキに小松が思わず突っ込む。
「妊婦には、もっと優しくして下さい!」四宮に面と向かってそう言い、サクラに一礼し、颯爽と立ち去るマキ。
「あは、」笑う四宮。えっ!今笑った?、と素早く反応する小松。
「笑ってません。」笑ってたよ?声漏れてたよ?なにが面白かったの?歩いて行こうとする四宮に小松はしつこく付きまとっている。
夜、いつものバーにてBABYの演奏が始まる。しかしやはりオンコール。
サクラの心:出産という奇跡を前に、ぼくたち産科医など無力なのかもしれない。それでも、例え、そうだとしても…川村の分娩にかけつけるサクラ。
ちょうどいきんでいる場面。2年前を思い出すサクラ。2年前の産声のない赤ん坊を隣に寝かせる川村実咲。頑張ったね、翼、と優しく触れてやる川村。「名前を付けたんです。上手に天国に行けるように。」「いい名前ですね。」
「私、出産ってもっと嬉しいものだと思ってた。なんで翼は死んじゃったんですかね、なんで死んだの… 翼…」
そこへ夫がかけつける。「よく頑張った。」なんで なんで…現実に戻る。今、目の前で新しい命が生まれようとしている 涙が流れているサクラ。頑張れ!と思わず叫んでいる。
サクラが叫んでいるのに気付く川村。そしてついに赤ちゃんが誕生。大きな産声を部屋中に響かせた。サクラは思い出していた。「鴻鳥先生、私、絶対にこの子は元気に生んでみせます。そしたら思えると思うんです。翼がいてくれて良かったって。」診察でそう話していた実咲を、サクラは思い出していた。
川村実咲の隣に赤ちゃんがやってくる。夫と目を合わせ微笑みあう。
サクラの心:命が生まれるという奇跡の前で、毎日なにが出来るのか、何が出来たのか、自分に問いかける。例えそれが僕らの自己満足だったとしても。僕はコウノドリとしてここにいる。
おめでとうございます、と控えめに呟き、部屋を出ようとすると、川村実咲に呼び止められる。「先生、ありがとうございました。」
そんな時つぼみちゃんの容態が急変したという連絡が入る…。
以上、ドラマ「コウノドリ(シーズン1)」第8話のあらすじ・ネタバレの紹介でした!
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