コウノドリ 5話 あらすじ ネタバレ 中学生の妊娠と里親にだすということ

ドラマ「コウノドリ(シーズン1)」第5話のあらすじ・ネタバレまとめました!(^^)!

【コウノドリ 第5話あらすじ・ネタバレ】

矢野なつき(清水富美加)の長女こころがペルソナ医療センターに検診にやって来た。

乳児院の職員が連れて来ていた。

挨拶をする産科医の鴻鳥サクラ(綾野剛)。

矢野は前向きに頑張っていると聞き、安堵し笑顔をこぼす。

すると、サクラちゃん、喘息は治ったの?と突然、こころを抱いたその女性は涙ぐむ。

戸惑うサクラ。ある別室で、新生児科長でNICUセンター長の今橋(大森南朋)はある女性から特別養子制度についての話を聞いている。

とある中学校の部活動の時間。

はつらつにバスケットをする女生徒。

しかし突然気を失い、その場に倒れてしまった。

保健室で目を覚ます少女(山口まゆ)。

保健の先生からだいぶお腹が張っていないか、と聞かれる。

便秘かなぁ、と少女。「最近の生理はいつ?」私生理不順なんで、と笑っている。

しかし詰め寄る保健室の先生の言葉に次第に表情が雲っていく少女。

ペルソナ総合医療センター大澤院長(浅野和之)の携帯が鳴る。

電話を取ると同窓会ぶりだという古い級友からの電話だった。

その級友の息子が同級生を妊娠させたという相談だった。

相手は同じ年の中学生の女子、14歳。

気づかずにもう8ヶ月になっていたというのだ。

院長に呼び出される産科医の四宮春樹(星野源)、サクラ、そして小児科医の今橋。

驚きを隠せない。

その後、母親に連れられて検診に来たその少女・吉沢玲奈(山口まゆ)。

担当する事になったサクラ。腹部エコーでみた赤ちゃんの画像をCGアニメみたい、と言う少女。

「2ヶ月後にバスケの大会があって、その前に生んじゃえば、私出られますよね?」

まったく悪びれることなくサクラに質問する。

サクラは誠実に質問に答える。

「まだホルモンバランスが整ってないし、骨盤の発達も不十分、状況によってはお腹を切って…」

「陣痛ってものすごく痛いですか?」、と玲奈。「ん?」

「麻酔打って貰えますよね?」「ん?」「ネットで検索したら、打って貰えば痛くないって」

「う~ん、」頭を抱える新米・産科医の下屋加江(松岡茉優)、助産師の小松(吉田羊)と目をあわせている。

「うちの病院ではどうしても以外では、いくら妊婦さんが希望したからといっても、麻酔は使わないよ。」、とサクラ。

「なんだ、だめなのか」「君のお腹にいるのは作り物のCGじゃない、新しい命が宿ってるんだよ。」…はい、と玲奈。

少女の母とメディカル・ソーシャルワーカーの向井(江口のりこ)と今橋とサクラが話をしている。

廊下には玲奈が一人で座っている。

「夫は離婚して8年音信不通です。相手側はお金は援助するけど、息子の将来のためにも子供のことはそちらに任せる、としか。」、と答える母。

お母さんがお育てになることは、とサクラが訊ねる。

「勿論考えました。でも恥ずかしい話、手いっぱいで。生きていくのもやっとなんです。私の持病もありますし。」一人で抱え込まないで下さいね、と向井が言葉を添える。

家で言い合いになる玲奈と母。

つらそうにしている母を玲奈はじっと見つめている。

カンファレンス室。

早産の可能性が高いですが大丈夫ですか、と新生児科医の新井恵美(山口紗弥加)。父側、養育費の意思はなし、と話す向井。

乳児院にお願いするか、特別養子縁組も視野にいれてみようと今橋が話す。

六ヶ月間の試験期間もありますし、と向井も特別養子縁組についてをドクターたちに説明する。公園でどこかに電話をかけている玲奈。

しかし繋がらない。飲み屋で愚痴る下屋。

それを聞いた同期の新米・小児科医の白川(坂口健太郎)が言う。

「どんなに健康でも居場所のない赤ちゃんはいる。生まれてからの居場所を作ってあげることの方が大事なんじゃねえの?」

特別養子縁組の会を訪れる下屋、向井、今橋、サクラ。

先日今橋と話していた女性が笑顔でサクラたちを出迎える。

養子を希望するご夫婦によく言って聞かせるんです。これは子供の福祉のための制度です。子供が欲しい親のためのものではありませんよって。」

頷く今橋、向井。「性別、病気や障害、本当に覚悟はありますか?」

その日、養子を望むご夫婦を呼んでいて、直接話を聞く事になったサクラたち。

病気が分かっても受け入れる気持ちは変わりませんか、とそのご夫婦に今橋は質問を投げかける。

変わりません、と夫。

うまく言えないんですけど、血は繋がらなくても赤ちゃんって授かり物だと思うんです、と妻は言った。黙って聞いていたサクラ。ふと表情が変わる。

サクラはイレーネ乳児院に足を踏み入れていた。

この間矢野こころちゃんを抱いて声をかけてくれた女性・加賀美がいる。

サクラに気付く。

「思い出したんです、あなたは僕のお母さんだったんですね。」笑う加賀美。

「あなたはここにいた。3年だけだけど。」微笑みを見せるサクラ。

入江愛育園と書かれた昔の写真がいくつか飾られている。

その女性・加賀美は言う。私が初めて受け持った赤ちゃんだった、と。

「3歳になって養護施設に移った日のこと、覚えています。」、とサクラは言う。

「加賀美先生の姿が見えなくて僕はとても不安でした。」色々な部屋を見て回るサクラ。

たくさんの子供たちがいる。

黒いピアノに近寄っていくサクラ。昔を思い出しながら指ではじく。

「そうか、僕はここで最初にピアノに出会ったんだ。」サクラはきらきら星を弾き始める。

子供たちが一斉に顔をあげる。みんながサクラの周りに集まっていく。

みんなが笑顔。そしてサクラも笑顔になっていく。涙が溢れていく加賀美先生。

「嬉しかったわ、立派になったサクラちゃんに会えて。」、と加賀美。

「僕も、来て良かったです。はっきり思い出しましたから。僕がここでどれほど愛されて育ったか。」
頷く加賀美。「また、いつでも遊びに来てね。」「はい。」背を向け、歩いて行くサクラ。

3歳を迎え、泣き叫びながら抱えられて幼児施設に連れていかれるサクラの前に出ていけなかった加賀美。私が泣いちゃうから、私が泣いたらあの子がもっと不安になる。

「サクラちゃん!」追い掛けて外に出てきた加賀美は大きな声で叫ぶ。

昔は言ってあげられなかった言葉を。「さよなら!元気でね、お仕事頑張ってね!」

「加賀美先生も、お元気で!」

互いにあの時言えなかった言葉を叫び会う。院長の部屋でやっと両家が顔を向かい合わせて話をすることになった。

向かい合って座る吉沢家(母と玲奈)と元倉家(父と亮/望月歩)。

特別養子縁組の話をする向井。それで結構、と遮る相手の父親。

俺はいやだ、とようやく口を開いた少年・亮。

中学生の2人に話をさせたって埒が明かないだろう!と威圧的な父親。

「赤ちゃんの親はこの二人です。中学生だろうとちゃんと考える責任があります。まだ時間はあるから二人でちゃんと考えて欲しいんだ。どうすれば生まれてくる赤ちゃんを幸せにできるか。」

この子にも聞いてごらん、とサクラ。玲奈は顔をあげる。亮も玲奈を見る。

ようやく目を会わせる二人。二人で庭に出る。ベンチに腰掛ける玲奈と亮。

「妊娠したって聞いてテンパっちゃって、自分のことで頭いっぱいで、生まれる赤ちゃんのこと考えられなかった、玲奈からも逃げてた。ごめん。」

あ、この子よく動くんだ。すごく元気なの、と玲奈がお腹を触る。

「さわってもいい?」手を触れる亮。嬉しそうな表情の玲奈。

一週間後。入院することになった玲奈。ベッドからサクラへ言う。

「麻酔はもういいです。鴻鳥先生にお腹の子の声を聞いてごらんって言われて、そしたら一緒に頑張ろうって言われてる気がして。陣痛が怖くなくなって来ました。」

「お腹の赤ちゃんが応援してくれてるんだね、心強いね。」

はい、と笑顔の玲奈。「鴻鳥先生に質問!」「はい。」

先生はどうして産科医になったの?、と玲奈。「え、うーん、」ベッドの横の椅子に座るサクラ。「僕には3人お母さんがいるんだ。

僕を生んでくれた母、3歳まで育ててくれた乳児院の母、一人前にしてくれた養護施設の母。」

初めて聞く真実に驚いている下屋。

「生んでくれたお母さんはどうしたの?」

「亡くなったんだ。僕を生んでまもなく乳ガンでね。がんが見つかったのは僕がお腹にいる時だった。治療を優先するかお腹の子の無事をとるかの選択になって、でも母はお腹の子に少しでも影響あるかもしれない治療は一切受けなかったんだ。まぁ医院長から聞いた話だけど。当時母の主治医だったんだよ」

そう言って下屋に振り返るサクラ。驚きを隠せない下屋。

「お父さんは?治療より赤ちゃんを優先することに賛成したの?」と玲奈。「わからない。母は一人で僕を生んで父の事は語らずに死んでしまったから。」サクラは答える。

「がんと戦いながらの出産はとても苦しかった思うんだ。でも僕が生まれた時、母は本当に幸せそうに笑ったんだって。」微笑む玲奈。

「それで僕は思ったんだ。お母さんも赤ちゃんも誰一人死なせない産科医になるんだって。」

休憩室の小松と下屋。玲奈の話をしている。

「ちゃんと居場所を作ってあげようとしてるんだよ。」

四宮は今日もつぼみちゃんの部屋へ来ていた。「居場所か…」夜、病室で母がじゃあ帰るね、と話すと玲奈が聞く。「私を生んだ時、痛かった?」玲奈が生まれたらどれだけ痛かったか全部忘れちゃった、と笑う母。

「ママ、ごめんね、ごめんなさい。」玲奈を抱き締める母。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」いつまでも背中をさすってやる母。ママがいるから大丈夫よ。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…
病院で学校の勉強している玲奈。そこへ通りかかるサクラ。

玲奈が言う。「私、この子養子に出そうと思います。その方がきっと幸せになれると思うから。私一人じゃ育てられない。これ以上苦労かけたらママが倒れちゃうし。赤ちゃんの幸せが一番だから。」
隣に座るサクラ。

「養父母さんが可愛がってくれるよね、血がつながってなくても家族になれるよね?」

「うん、なれるよ。」「先生は幸せだった?」「ん?」「血が繋がらないお母さんたちに育てられて」

「そうだねぇ。施設の暮らしは楽しいこともつらいことも色々あったけど、でも僕は育ててくれた二人の母からたくさん愛情を注いで貰った。だからね、自分を不幸だと思ったことはないよ。」

「私、頑張るから。元気に生まれるように。この子と一緒に頑張る。私もお母さんだから。」「うん。」笑顔で受け止めるサクラ。数日後、とうとう吉沢玲奈の陣痛がくる。痛い、痛いと叫んでいる。ベッドでのたうち回る玲奈。

養子縁組の夫婦も到着し、玲奈の病室の隣の部屋に入る。

亮も廊下のソファーに来ていた。サクラたちも亮に気付く。「俺、なにも出来ないですね。」サクラは答える。

「そうだよ、君には彼女の痛みも苦しみも肩代わりする事は出来ないし、まだ子供を育てる力もない。だからじっくり考えていかなきゃね。起きたことから目をそらさずに、生まれてくる命をしっかり受け止められる大人になれるように。」

サクラの言葉に頷く少年。一生懸命にいきむ玲奈。

その声が聞こえている養子夫婦たち。ドアの前で声を聞いている亮。

顔を伏せる。玲奈の大きな声が響く。そしてやがて沈黙を切り裂いて大きな産声が響き渡る。涙が流れている少年。
玲奈の隣に生まれたての赤ちゃんがやってくる。ついさっきまでお腹の中にいた赤ちゃんが。

優しい母の笑顔でほっぺを触っている玲奈。笑顔がだんだん泣き顔になっていく。

出会いと同時に訪れた別れだった。

赤ちゃんを抱き締めて泣いている。じゃあ連れていくよ、と声を掛けるサクラ。首を振る玲奈。

赤ちゃんを離そうとしない。小松が抱き上げ玲奈から離れていく。玲奈の泣き声が部屋中に響く。廊下にいた亮に見せてやる小松。亮の差し出した指を握る赤ちゃんの小さな手。

しかし少年からも赤ちゃんは離れていく。隣りの部屋の扉を開けて、養子縁組の夫婦のところへ赤ちゃんを抱いた小松がやって来る。抱かせてもらう妻。

「生まれてきてくれてありがとう。」隣の部屋から泣いている玲奈の声が聞こえている。

「お母さん、生んでくれてありがとう。」サクラの心:生まれた我が子に、別れを告げようとする人がいる。自分の無力さを噛み締める人がいる。

廊下で一人泣き崩れる幼すぎる少年。

そして、血の繋がらない赤ちゃんを我が子として育てたいと望む人がいる。

誰もがただひとつ、同じことを願っている。誕生した命が健やかであるように。

ずっと幸せでありますように、と。そのための道をそれぞれが探す半年が始まる。

 

以上、ドラマ「コウノドリ(シーズン1)」第5話のあらすじ・ネタバレの紹介でした!

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